一瞬でも気を抜けば食われてしまう

酒井宏樹

サッカー #自分を奮い立たせたいとき

サッカーJ1、浦和レッズのディフェンダー、酒井宏樹。
3大会連続でメンバー入りを果たした経験豊富な酒井にとってもワールドカップは特別な大会だ。

「ワールドカップはサッカー選手全員にとって夢の舞台であるとともに憧れの場所である。3回も選出してもらったが、やはり1回目と同じぐらいうれしいし、常に僕は初めての大会だと思って臨んでいるので、また初々しい気持ちで臨みたい」

一方で3大会を経験したからこそ参加したチームが本気でぶつかってくる厳しさもよく知っている。

「ワールドカップは本当に別物なので1回目、2回目を経験したから、3回目うまくできるというそんな甘い大会ではない。本当に26人一丸となって戦っていかないと簡単に崩れてしまう。そこだけはしっかりとやっていきたい」

おととしまでフランス1部リーグの強豪・マルセイユなど海外でプレーした酒井。世界の高いレベルを十分に知っているからこそ意識していることがある。
「常に対戦する相手を上に見ないといけないと思っているので、そういう部分を毎試合、毎試合やっているので、今回も変わらずやらないといけない」


今大会、酒井が警戒を強めているのが1次リーグ2戦目で対戦する、コスタリカだ。優勝候補の一角に挙げられる同じグループのドイツやスペインではなく、日本よりも世界ランキングで格下の相手をあえてあげた。

「世間的にはコスタリカを軽視している感じはあるが間違いなく日本よりも力のあるチームだと僕らは思っていないといけないし、そうだと思う。ワールドカップに出てくるチームは本当に強いチームだらけなので一瞬でも気を抜けば食われてしまう」

7大会連続でワールドカップの本大会出場を果たしている日本代表。アジアでは強豪国と呼ばれる存在になったが、ベスト16の壁を超えたことはまだない。

いかなる相手にも気を緩めず今大会で新たな道を切り開きたいと考えている。

「やはりみんないったことがないベスト8というのは長くなれば長くなるほど打ち崩すのは難しくなってくると思う。ジンクスみたいなものになってしまうので早めにやらないといけないと思うし、これから来る有望な若い選手たちのためにも、そういう足かせを取ってあげたいと思う。できるだけのことをやりたいと思う」

サッカー #自分を奮い立たせたいとき